ホテル雅叙園東京(ラグジュアリールーム)宿泊記

ホテル宿泊記

ホテル雅叙園東京は2017年(平成29年)に目黒雅叙園がリブランド、いわゆる改名されてできたホテルです。

日本で始めて西洋風の結婚式場となったこともあり、結婚式場として有名ですが高級ホテルも運営しており、スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)に加盟しています。

SLHとは?
80カ国以上、520以上の「小規模独立系かつ高級で個性的なホテル」で構成されたホテルブランドです。他有名なホテルグループには「IHG」や「マリオット」などがあります。

今回はこちらの「ラグジュアリー」ルームに宿泊する機会がありましたので、エグゼクティブラウンジの情報を合わせてご紹介します。

ホテル雅叙園東京の基本情報とアクセス(最寄駅・駐車場)

正式ホテル名
ホテル雅叙園東京
住所
〒153-0064 東京都目黒区下目黒1丁目8−1
電話番号
TEL:03-3491-4111
駐車場
地下1,2階に駐車場あり(宿泊時はフロントに声掛け要)
最寄駅
目黒駅(JR山手線、東急目黒線、地下鉄南北線、三田線)

目黒駅より行人坂を下って徒歩3分程度の道のりが最短コースですが、行人坂の勾配はなかなかです。(実際に歩いたので後ほど後述します)

そのため、足腰に不調のある方、高齢者・お子さんと一緒の方は下記の通り無料バスがJR目黒駅と品川駅から運行されているのでそちらの利用をオススメします。

JR品川駅(高輪口)

全日:13:25、14:25、15:25
JR目黒駅(東口)

平日 :11時〜21時(05分、25分、45分)
土日休日:9時〜21時(05分、25分、45分)
出典:ホテル雅叙園東京

少し遠目の画像ですがシャトルバスは以下のようなデザインで、ホテル雅叙園東京と脇に書いてあるためわかりやすいです。

チェックイン

シャトルバスを紹介したばかりですが、駅から徒歩圏内で近いように地図上で見えたため、行きは目黒駅から徒歩で向かいましたが、かなり強めの下り坂でした。

傾斜がきつめの下り坂

健康な大人であれば特に問題なく下れる坂だと思いますが、ベビーカーの方やお年を召した方だとキツめかと思いますので、下り坂ですがシャトルバスをおすすめします。

また、道中にはホリプロの建物があるので、目印になりやすいと思います。

坂を下りきると左手側に雅叙園の入り口が見えてきます。

右から左に読む形式に歴史を感じますね

入り口も大きく、ひときわ大きな雅叙園の名前の入った石碑も見えるので迷子になる心配はないと思います。

雅叙園の入り口は外からちょっとわかりにくいのですが、上記画像の竹林になっている向こう側にエントランスがあります。

エントランスの外側は歩道も車寄せも大きく作られており段差も無いので、ベビーカーなどを押していても比較的入りやすい構造です。

エントランスに入るとお花が置かれていました。こちらはシーズンごとに変わるそうですが、他ラグジュアリーホテルに負けない豪華さです。

このエントランスの左側にはギャラリーホール(百段階段)、正面には中庭、右側がホテルやレストランへの通路になっています。

中庭は滝や休憩スペースなどがありとても落ち着く雰囲気ですが日中はとても人が多いので宿泊される場合は朝方などがおすすめです。

朝9:00頃に行くと貸し切り状態でした。奥に滝があります

矢印の表示などを見れば大丈夫だと思いますが、初めて来た時などはホテルの受付はどこ?となると思いますのでエントランスから中庭には入らず、右側に向かって歩いてください。

ホテルへの道はエントランスからそこそこ距離があり、間には結婚式相談を行うウェディングサロンやブティックなどが並んでいます。

ずっと廊下を歩いていくと、「招きの大門」と呼ばれる門が室内に現れます。かなりのフォトスポットとしておすすめですが、時間帯によっては結婚式参列者でこのようにかなりの人が集まっています。

途中とても豪華な入り口がありますが、こちらはお手洗いです。ホテル入口のすぐ近くにあるので是非使ってみてください。

中に川が流れているなど豪華さが桁違いで、1億円の工費がかかったとか…

こちらも混んでいるので宿泊者の方は朝方や夜など時間を外して訪れることをおすすめします。

更に奥に行くと、豪華過ぎるトイレの脇にひっそりとホテルロビーへの漆塗りのエレベーターが現れます。(エレベーター以降は宿泊者専用エリアです)

カウンターに受付の方がおり、宿泊である旨を伝えると案内してくれますが、見失いやすい場所なので気をつけてください。

エレベーターを上ると、目の前がホテル受付となっておりそのままチェックイン手続きができます。基本的にホテル東京雅叙園はラウンジがありますが、通常の部屋に宿泊する際はこちらで手続きとなるそうです。

客室(ラグジュアリールーム)

今回宿泊したラグジュアリールームの部屋はホテル雅叙園東京の中では最もスタンダードな部屋で、下記表の黄色塗り部分です。

部屋のタイプ広さエグゼクティブラウンジ
ラグジュアリー70-80平米
ジャパニーズ80/120平米
ジャパニーズモダン80/120平米
エグゼクティブスイート80平米
アンバサダースイート120平米
雅叙園スイート「紅葉」240平米

また、エグゼクティブラウンジという名称ですが、宿泊者なら全員が利用できるラウンジのため、ラウンジを利用されてみたい、という方は予算にあった部屋を選べば大丈夫です。

出典:ホテル雅叙園東京

多少異なる場合はあるようですが、間取りはこのような配置となっており、他ホテルよりも張り出したバスルームが特徴的な形となっていますので、後ほど詳しくご紹介します。

ちなみに、私が今回宿泊したお部屋はMINI BARとCLOSETが逆になっているタイプのお部屋でした。

ベッドルーム

ラグジュアリールームのベッドルームは奥行きが広く感じられる作りになっています。

ジャパニーズルームなどだと畳敷きの部屋もありますが、ラグジュアリールームは無地のカーペットです。柄は無いものの、壁の色と相まって華やかな印象を受けます。

窓際はソファーとローテーブル両方ともかなり大きいですがソファーは高め、ローテーブルは低めなのでお食事などはちょっと厳しいかもしれません。

テレビの前にデスクスペースがあり、コンセントと有線LAN差込口も配置されています。

窓際に近く明るめ、机のサイズも大きめなのでワーケーションなどにはかなり良いと思います。

ホテルの方のご好意で孔雀の折り紙が置いてあるのもかわいかったです。

この机の上のテレビは伸縮式になっているので少し前に出すことも可能です。ベッドの上から遠いと見づらかったりするのでありがたい機能ですね。

また、側面から覗けばHDMIなどの差込口がすぐ手の届くところにあるので、持ち込みのFire TV StickやSwitchなどのゲームをしたい、という方でも安心です。

コンセントや配線関連だと、ベッド脇の充電コンセントが気になる方が多いと思いますが、ホテル雅叙園東京は両サイドに通常のコンセントが1つずつなのでUSB差込口は無いのでご注意ください。

ミニバーには茶器やグラス、などが配置されています。写真を取り忘れてしまったのが痛恨の極みですが、グラスがなんと切子なので、是非使ってみていただきたいです。

また、お水はペットボトルタイプなので個人的に好みで嬉しかったです。(環境配慮の流れか紙パックタイプや水差しタイプのホテルも多いんですよね…)

冷蔵庫は個人の物も多少缶を積むなどすれば入れられる作りになっているので持ち込む際も安心です。

クローゼット

ホテル雅叙園東京のクローゼットはなんとウォークインクロゼットとなっていました。

普通に人が2-3人は同時に入れるスペースでハンガースペースも2面あるので物凄い充実度です。

正直そこまでかける物が私は無かったのですが、連泊などされる方はとても重宝するのでは無いかと思います。

また、よくホテルは入室してすぐ目に入る箇所に荷物置きスペースがあると思いますが、ホテル雅叙園東京のこのタイプのお部屋だとクローゼットの中にあるのでご注意ください。(私は少し探してしまいました…)

バスルーム

見取り図の段階で張り出したような作りになっていて気になった方も多いと思いますが、バスルームはこのようにとても広く、お風呂に至っては階段の先になっています。

出典:ホテル雅叙園東京公式HP(ブラインドを開けた時のイメージです)

洗面スペースも2つあるのでご夫婦・カップルなどお二人の宿泊の際、どんなタイミングで利用してもかぶる心配はありません。

そして、この反対側はシャワーブース・スチームサウナ・トイレとなっております。

スチームサウナが常設されているホテルは雅叙園東京以外なかなか無いので是非試してみていただきたいです。

結構暑くなるのですが、シャワーブースの奥に設置されており密閉度も高いのでバスルーム自体が暑くなるといったことはありませんでした。(水シャワーをすぐに浴びられるのも良かったです)

ただ、注意点を挙げるとすればお風呂に入るまでに段差があるので、足腰の弱い方、お子様はちょっと注意が必要かと思います。

アメニティ

バスアメニティはイタリアのトスカーナ地方発の「NATURAL FOUNDATION」というブランドのシャンプーなどでした。

洗い心地もよく、ラベンダーやイランイランなどの香りが程よくプライベートでも使いたいなと感じましたがお値段もそれなりでした。(公式サイト

洗面台のアメニティも充実しているのですが、特徴的だなと思ったのはメンズのスキンケアセットが置かれていたことです。(左上の白い箱)

中身はバルク オムのフェイスウォッシュ・化粧水・乳液・専用泡たてネットでしたので男性は何も持っていかなくてもこれだけで足りてしまうかもしれません。

ドライヤーはパナソニックのnanoeでした。

エグゼクティブラウンジ 桜花

私が訪問したのは2022年9月ですが、この時はコロナ対策のためか朝食は桜花では行っておらず下のKANADE TERRACEでいただきました。

ホテルの方に伺ったところ、宿泊者同士のスペース確保や密を避けるため全員が似た時間に集中しやすい朝食は広いスペースのある方に移していらっしゃるそうです。

ただ、アフタヌーンティーをはじめ他の時間はかなり長くラウンジをエンジョイできるため、とても個人的には満足できました。

状況により変わるのでご注意ください
クラブラウンジ営業時間
  • ティータイム:11:30〜13:00
  • アフタヌーンティー:14:00〜17:00
  • イブニングカクテル:17:30〜20:00
  • ナイトキャップ:20:00〜22:00

アフタヌーンティー

チェックイン後すぐにエグゼクティブラウンジ桜花に行ったためか、土曜日ですが比較的空いていました。

窓際の席からは目黒川が見えるため、春になると桜が綺麗に見えるとホテル方がご紹介してくださいました。

フロアは8階とそこまで高層階ではありませんが、窓の近くが川で高い建物もないせいかとても見晴らしが良かったです。

ビュッフェスタイル形式ですが、小皿の料理を取る際は必ず消毒と手袋をするように、とのことでした。

ちょっとばかり手間はかかりますが、セットメニューになってしまっているホテルも多い中でビュッフェ形式を行ってくれているは嬉しいですね。

アフタヌーンティーという名目の時間ですが、デザート系以外に食事類も置いてあります。

個人的にサンドイッチやスモークサーモンサンドがとても美味しかったので、お昼ごはんはあまり食べすぎないで向かうことをおすすめします。

アルコールはアフタヌーンティーの時間はまだありませんが、冷たいドリンクも充実しており、特にこの桃・みかん・りんごジュースが濃厚で美味しかったです。

基本的に冷たい飲み物はセルフ、温かい飲み物(お茶・紅茶・コーヒー類など)はスタッフの方がいるミニカウンターでお願いする形式でした。

また、紅茶とお茶は味が美味しいのはもちろん、ティーカップやお茶碗の柄がジャパーニーズモダンな雰囲気でとてもかわいらしかったので是非この点も楽しんでほしいです。

スイーツは和と洋の種類に分かれており、それぞれ4〜5種類ほどのラインナップになっていました。

洋菓子はミニケーキ・チョコ・マカロン・ムースなどで特にチョコレートが花の絵柄ごとに味が異なるため、ついついたくさん食べてしまいました。

和菓子はおはぎや羊羹などで味が美味しいのはもちろんとてもボリューミーでしたので、ご飯系のものを食べすぎないようにしないとここまで楽しめないかもしれないので気をつけてください。

イブニングカクテル

イブニングカクテルではお酒が解禁されるため、ドリンクが置いてあるコーナーにワイン・シャンパン・ビールなどが置かれます。

上記だけでも充実していますが、ホテルの方の居るカウンターで日本酒や焼酎などもお願いできるため、色々なお酒を飲みたい方にピッタリのラウンジだと思います。

料理はアフタヌーンティーに引き続きビュッフェスタイルですが、洋食と和食が充実して準備されていました。

洋食の方はラザニアなどの温かい料理からピンチョスやカツオ、チーズやハムなど幅広いメニューがあり正直全部食べると中々満足感のあるボリュームです。

また、和食の方は魚料理、漬物、南蛮漬けなどがあり、日本酒や焼酎に合う味の料理が多いなと素人ながらに思いました。

KANADE TERRACE(朝食)

朝食の場所は紹介したとおり、エグゼクティブラウンジ桜花ではなく1階のKANADE TERRACEでいただきました。

ラウンジではなく、レストランとして営業している店舗のため、スペースが広くコロナ渦でも人との距離が結構保たれており安心して食事をいただけました。

こちらも食事内容はビュッフェスタイルですがメニューの豊富さはラウンジよりも豪華でした。

和食は焼き魚(温めてもらえます)、卵焼き、お刺身、おひたし、お豆腐などまだ数種類取り切れないくらいたくさんありました。

個人的に朝からマグロのお刺身をいただけるのはリッチな気がして嬉しいですね。

洋食は定番の卵料理をその場で作っていただけるタイプでした。種類はオムレツ・スクランブルエッグ・目玉焼きなどでした。

取りきれませんでしたが、パン類もクロワッサンやデニッシュなどたくさんの種類があり、やはり最近少なくなってしまいましたがビュッフェスタイルの提供は嬉しいな、と思いました。

ホテル雅叙園東京のレストラン

今回の宿泊ではエグゼクティブラウンジ桜花とKANADE TERRACEを利用しましたが、ホテル雅叙園東京はもともとの発祥が料亭のためか他にもたくさんのレストランがありますので予約先と一緒にまとめると下表のようになります。

形態店名価格帯
中国料理中国料理 旬遊記昼:6,000円〜
夜:7,000円〜
鉄板焼ステーキハウス ハマ昼:6,000円〜
夜:20,000円〜
会席料理日本料理 渡風亭昼:8,000円〜
夜:12,000円〜
グリルレストランKANADE TERRACE6,000円〜
カフェ&バーCafe&bar 結庵昼:5,000円〜
夜:6,000円〜
イタリアンリストランテ カノビアーノ昼:5,000円〜
夜:8,000円〜

他ラグジュアリーホテルに併設されているレストランと比べるとお値段も比較的リーズナブルだな、と感じる設定で嬉しいです。

また、ホテル雅叙園東京の中にある重要文化財「百段階段」の入場券とレストランでの食事がセットで15%ほどオフになるクーポンをよくアソビューというサイトが発行しているのでチェックしてみてください。

≫15%オフクーポンを見る(アソビュー公式サイト)

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