・夫の主体的な家事への参加を促すにはどうやって思いを伝えればいいのか?
上記のように、夫(旦那)に積極的に家事へ参加するよう話すといつも逃げられてしまい、どうやってもっと主体的に家事に取り組んで欲しいと伝えればいいか分からない、という人は多いでしょう。
この記事で、夫が家事についての話し合いから逃げがちな理由と、逃げがちな夫に家事に取り組んで欲しいと伝える方法をご説明します。
積極的な家事参加を促す話し合いから逃げる夫が多い理由
家事参加を促す話し合いから逃げる夫が多い理由の説明には、コーピングというストレスに対処しようとする行動が深く関わります。
コーピングについてかなり噛み砕いてご説明すると以下のようになりますので、初めて聞いた方は是非目を通しておいてください。
話し合って課題解決することを手間だと思うから逃げる夫
多くの夫は、話し合いが必要だと理解はしていますが、手間だと判断するため逃げています。
話し合いが必要であると理解しているのは、男性が女性よりも、問題を正面から解決しようとする課題優先コーピングを好む傾向が強いためです。
本研究ではCISS日本語版を用いて、コーピングにおける性差を検討した。その結果、課題優先コーピング平均得点では男性は女性より優位に高かった。
話し合いが必要と分かっていて逃げるのは、課題解決に手間がかかると考えてしまっているためです。
今しなくても良い事だと思っているから逃げる夫
多くの夫は、今しなくても大丈夫だと思い逃げています。
これは男性が回避優先コーピングを女性よりも好んでいるという訳ではなく、話し合いの優先順位が低いため生じている行動です。
課題優先コーピングにおいては女性に比し男性は得点が高く (中略)、情緒優先コーピング (中略)および回避優先コーピング (中略) は女性の方がより多く使用していた。
夫の主体的な家事参加を促すための伝え方
都度手伝うよう指示するだけでは夫に家事への主体性は身につかないため、根本的な解決を目指す話合いが必須になります。
家事の分担状況資料を作成して話し合いの機会を持つ
課題解決を手間に思っている夫には、家事の分担状況を紙面などに作成し、どの家事を担当して欲しい、という切り口で話し合いの機会を持つことがおすすめです。
この話し合いであれば課題の解決策(指定された家事を担当すればいい)が明確なため、手間だと思う心が減り、課題優先コーピングが優先され逃げづらくなります。
また、話し合いの場は仕事終わりに自宅で持つのではなく、休日に自宅以外の場所でじっくり持つとことをおすすめします。
リラックスできるカフェなどで話し合いの場を設ければ、物理的に逃げづらいことに加え、お互いに熱くなることを抑えることが可能です。
話し合いで解決しない場合激しい話し合い(喧嘩)の機会を持つ
話し合いで全く解決の可能性が見えなければ感情を出すことも有効な手段の1つです。
怒りや悲しみの感情を出すことで、夫に今話し合わなくてならない課題であると優先順位を上げさせることができます。
しかし、感情を強く出し過ぎると話し合いに戻れなくなりますので、感情を出しつつも論理的に発言できるようにしましょう。
話し合いや喧嘩を通しても全く家事参加が望めない場合
夫との家事分担について折り合いが全くついていない状態での夫婦生活は心身ともに疲弊します。一時は持ちこたえても限界が来る可能性が高いので、是非周りを頼るようにしてください。
周りの人に相談
自身の親や親戚、友人でも問題ないのでありのままの状況を相談してみてください。
相談を通して問題が解決に向かう可能性があるだけでなく、他の家庭の状況なども参考に知ることが出来ます。
夫婦カウンセリングに相談
友人や家族にも少し話しづらい場合や、深刻な状況の場合は夫婦カウンセリングを扱う専門家への相談をおすすめします。
周りには見当たらなくとも同様の問題で悩んでいる人はいるので、無理をしすぎる前に専門機関を頼ってみてください。
まとめ
・夫の主体的な家事への参加を促すには、家事の分担状況を整理し担当して欲しい家事を明確に伝える話合いの場を持つことがおすすめ。冷静な話し合いで通じない時は少し感情をだすと有効な場合もあるが、熱くなりすぎには注意が必要。