「天穂のサクナヒメ」は2人で製作されたとは思えない稲作システムとストーリの完成度で、作中ではいくつもの伏線が張られます。
しかし、この伏線ほぼゲーム進行中に上手く回収されるのですが、一部見逃しやすい物や回収されない物もあります。
そこで、このページでは天穂のサクナヒメのゲーム中で明かされた伏線、明かされていない伏線それぞれを分けてご紹介していきます。
ネタバレたっぷりなのでまだクリアしてない人はこちらのプレイレビューなどからどうぞ!
天穂のサクナヒメで回収された伏線
まずは天穂のサクナヒメの作中で明きらかになる伏線を紹介していきます。
ストーリーを最短でクリアしようとしていたり、ステップを踏んでいないと見られない物もあるため注意が必要です。
神の世界(頂の世)に居着いた人間の末路
年を取らないなどかと思いますが、サクナヒメの作中では神格化(神になる)します。
そのため、エンディング時に明かされる人間の後日談も頂の世に残った者は神様になっています。
(田右衛門→豊穣神・ユイ→機織りの女神)
ユイの正体
これが意外と回収フラグが見落とされがちな伏線なのですが、ユイの機織り小屋を訪ねることでイベントが開始できます。
恐らく機織り小屋再建後かつ祭りに突入できるけど開始していない状態になってから…?(祭り突入しちゃうとそのままエンディング)
発生するイベントは、ユイの正体は現世(麓の世)でキンタに罠から救われた1羽の鶴で、サクナヒメが強硬に機織り姿を覗いてしまい、再びユイを人の姿に戻す、という内容です。
機織り小屋で覗かないでね、というコメントをユイがしている時点で童話「鶴の恩返し」を想像した方は多いと思いますが、その予想は当たりです。
そのため、ヒノエ島に来た当初はキンタ以外に関心を示そうとせず、キンタにべったりだった…という訳ですね。
そしてユイを1羽の鶴から人間の姿に変えていたのは「訪れし者(双星の女神)」という別次元の存在でした。
この訪れし者は秘密厳守を条件にユイを鶴から人の姿に変えていたようで、そのためユイは機織り中の姿を「見るな」とサクナヒメ達に言っていました。
今回は秘密厳守でなく、人の姿でユイが紡いだ絆を見せることと、ユイが新たな対価を支払うことで人の姿に戻してもらうことに成功します。
このユイが新たに支払った対価は明かされなかったのですが、キンタとの別れ…とかだったのかなと思います…悲しい…(エンディングでキンタは麓の世、ユイは頂の世で生きていくことが明かされます)
サクナヒメの羽衣の起源
サクナヒメが扱う伸縮自在の羽衣は母親であるトヨハナから受け継いだ物でしたが、次元を超える・大龍の攻撃を吸収できる、という能力の強さの割に起源は謎でした。
実はこの羽衣も先程ユイの正体で登場した「訪れし者」によって自分が作った物であることが明かされます。
ユイの正体のエピソードのついでにさらっと明かされてビックリしましたよ…
ユイだけかいまるの言葉が分かる理由
この伏線は先程までにご説明した伏線の2つ、頂の世にとどまる人間は神格化する、ユイの正体が鶴、という点を総合すると分かってくる内容で作中で明確に語られた訳ではありません。
かいまるは頂の世に留まり続けたことで徐々に神格化し獣と心を通わせられるようになっていきます。
若干素質があったのか最初からできている節もありますが…
そしてユイは正体が人でなく鶴だったため、かいまると心を通わせる(言葉が理解できる)ことができた、という訳です。
天穂のサクナヒメで明かされなかった伏線
次は天穂のサクナヒメの中で明かされなかったor明言されなかった伏線についてご紹介します。
もしかしたら見逃しているだけかもですが多分ないと思います…
訪れし者についてとトヨハナが羽衣を手に入れた経緯
訪れし者はユイの正体が明かされる時だけ出現し羽衣を作ったことも明らかにしますが、それ以上は何も明らかにされません。
そのため、何故トヨハナが羽衣を持っていたのか、羽衣を得るためにトヨハナ(もしくは別の誰か)が何を交換に差し出したのかなどは分からないままです。
これはあまり次回作があったとしても関連がなさそうなので、大龍(おおみずち)の生け贄になるトヨハナが何かを犠牲に羽衣をもらった、と考えるしかないか…という感じです。
ココロワを唆した犯人(神?)
誰もが鬼をココロワヒメに差し向けた黒幕がラスボスだと想像したと思いますが、この黒幕は最後まで正体が明かされません。
石丸ではないかという説もありますが、ココロワヒメや御柱都については知らないと思われるので明かされていない、が正しいと思います。
次の項目で触れますが、ココロワヒメについては何だか続編を感じさせるニュアンスに取れる表現があるため、次回作で登場するかもしれません。
ココロワのその後
エンディングで各々のその後が描かれますが、ココロワヒメだけ「都のもう1人の発明神と戦うことになるがそれは別の話」という含みのある表現にされています。
エンディング後に何か続くのか、と思い天返宮やアブラムシ君などに取り組みましたが特段関連はなさそうです。
やはり鬼を差し向けて唆してきた黒幕(=もう1人の発明神?)と合わせて次回作への伏線とされているのかもしれません。